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葬式で使う言葉・仏教用語由来

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16-1 葬式で使う言葉・仏教用語由来

人の死や葬式で使われる言葉の中には意味不明なもの、或いは葬式の決まりだと思い込んでるものもあるようで15年前の自分を見てるようです。

そこで最も多い仏教用語の由来、法律、決まりの有無など、書きますので言葉の意味や由来を確認し我が家にとって要不要の判断をされると良いでしょう。

信仰のある方は同じ信仰の方々からしきたり等を伝授され問題ありませんが、無信仰の家族は誰も本当の事を教えてくれません。

無信仰者=火葬だけも当然ありですが、仏教だろうが、神道だろうが、キリスト教の宗教儀式だとしても全く問題ありません。

良くあるのが無信仰でありながら仏教の線香を供える家族が大半で違和感さえないようですが無信仰者の葬式はそれで良いのです。

送る家族が温かく送れたと納得できれば、カラオケ葬でも、麻雀葬でも、焼骨を少し持っての旅行葬でも構わず無信仰者の葬式に形式などありません。

過去には僕の提案で火葬後に焼骨を持って温泉に行った家族もいます。

仏教、神道しんとうを中心に思いつくまま死後の時間に沿って順次書き進めるつもりですが多少前後するかもしれません。

また本分と重複することもある旨を御承知おき頂きたいと思います。

16-2 安置

安置は布団安置(ベッド含む)、納棺安置がありますが、それぞれ利点と欠点があるので優先順位を付けて決めましょう。

『布団安置』
布団に寝かせた状態で見慣れた安置ですが、布団は温かくする物である為、室温を家庭用エアコン最大18℃に設定する必要があります。

その為、家族や弔問者が長時間部屋にいられない事になるのと使用した布団は使えない家族のほうが多く処分する傾向にあります。

故人で1室使い自宅は暖かいのでドライアイス使用量は多くなります。

『納棺安置』
棺の中に納めた状態での安置、箱の中ですからドライアイスの効きも良く部屋の温度はさほど気にする必要はありません。

依って家族と同じ部屋でも問題なく費用面では抑えられますが、出棺時には人手が必要となるでしょう。

まず第一目的となる死体保全は納棺安置は管理し易く、死体の目、口、など感染防止も納棺安置のほうが優れてます。

どちらでも良いなら納棺安置が利点が多くお勧めです。

16-3 安置所

故人を安置する場所については『自宅』『施設』『死体用冷蔵庫』の3か所が基本となるでしょう。

『自宅安置』
家族は一番負担の大きな安置、弔問の人達の滞在時間が一番長くなる安置であり親戚なら昼食、夕食、更には酒の準備さえする事に成り兼ねません。

自宅に連れて帰りたい時は一晩だけにして翌日から施設安置なら死体保全と管理も専門家に任せられ、家族も弔問客等で疲れずお勧めです。

但し安置1日3万円、5万円と高額な施設なら迷わず自宅安置にしましょう。
安置計算は搬入時起算か午前0時起算か確認しておきましょう。

『施設安置』
利用するプランの中に含まれる安置日数と葬式や火葬日程や予約状況によって使い分けることが望ましいです。

費用面で問題なければ施設安置がお勧め、弔問者は短時間になり夜間は故人を専門家に預け自宅でゆっくり休めます。

『線香と灯明とうみょう
「線香は一晩中絶やさない」と聞いた人は多いでしょうが結論から言うと東日本大震災以降、トラフ地震もあり当方は火を消して寝るよう伝えてます。

そもそも『香食こうじき』とは死者は煙を食べるという仏教の考え方によるものですが、箸渡しのように個人的には納得できるものではありません。また地震等で火事になったら取り返しがつきません。

家族は入院中や介護で疲れてるのですから夜はしっかり休みましょう。もし故人が話せたら「寝ずの番をしろ」と言いますか!?「疲れてるのだから休みない」と言いませんか!?

16-4 ドライアイス

冬場10㎏、夏場15㎏ほどが24時間で必要な量の目安ですが、深層部まで凍結してる場合、解凍までの時間は追加不要、火葬時間に合わせ腐敗させず解凍させるのが経験則で得られるプロの目です。

梅雨時、夏場、暖かい部屋での安置で注意するのは頭部、後頭部にドライアイスをV字形に置き後頭部を乗せ脳の腐敗を防ぎましょう。

脳が腐敗すると顔は黒ずんで更に進行すると酷い悪臭がします。依って頭部がスッポリ入る安定枕付きシートが最善です。

16-5 くち閉じ

死体は口が閉じてれば穏やかな顔に見えますので、生前ずっと口を開けてた故人でない限りしっかり口は閉じます。

確実なのは国産ではありませんが「チンカラー」で所有してない葬儀社はエンゼルバンドなので顔にゴム跡が着かないよう対処して貰いましょう。

24時間はそのまま置き、その後は下顎に丸めたタオルを縦に当てタオル下部と胸をガムテープで止めれば何とかなります。

口閉じは家族の心を穏やかにするにはとても大事な事です。但し1か月も口を開けたままの死体は閉じませんので開いてたらマスク利用もありです。

16-6 開いた目

痩せ過ぎてなければ何度も目を閉じてあげれば閉じますが、痩せこけて目が窪んだ状態になるとまぶたの長さが足らず見開いたままになります。

その際は脱脂綿かガーゼで目隠した状態で軽く止めましょう。また開いた目を閉じようと素手で触るのは感染防止の意味からも止めましょう。

16-7 寝床臭!?

施設や病院、自宅から搬送してきたご遺体は死臭ではなく独特の臭いがする事も多いですが臭いのある消臭剤を使ってはいけません。元々の悪習と混ざり合った臭いは悪臭でしかありません。

次亜塩素酸じあえんそさんの希釈溶液は脱臭効果もあり無臭、出始めなら死臭にも効果あります。

16-8 死臭

死臭とは初期の腐敗臭ですから死臭が出始めたら脱臭できませんので早い段階で下腹部、腹部、胸部まで完全凍結させる事で臭いを抑えられる可能性があります。

但し解凍すれば死臭はしますのでドライアイスを外す時間を遅らせ、凍結維持するしかありません。

腐敗臭が強く成ったら腹部周辺は凍結し最悪、棺のフタを閉じ白いガムテープで一周巻くなどで対応しますが死臭(腐敗臭)は一度発生したら除去できません。

16-9 病院、施設逝去の注意点

病院なら家族の到着を待って死亡診断しますので死後1時間もあれば死後処理に入れますが、施設での夜間逝去は翌日朝まで放置される事があります。

施設内は季節の関係なくパジャマで動き回れる室温、そのまま数時間置けば腐敗臭が出て当然だと思ってください。施設は死体を渡せば終わりですが、家族は死臭を放つ死体と過ごさねばなりません。

逝去から葬儀社搬送まで2時間以上空く場合は『袋に入れた氷、ペットボトルを凍らせたもの』などを腹部、下腹部に直接当てておく必要があります。

ところが大半は腹にタオルを敷いた上や洋服の上から氷を当てるなど死体保全に必要な事はされません。

介護士は死体に関して素人で看護師も同様と思って良いでしょう。

「はい、寒いよね布団掛けようね」という類のたぐい言葉をくちにする人は死体保全の仕方を知らないと思って良いでしょう。

16-10 末期の水(仏教)

故人を安置した直後、大きな綿棒か割箸に綿花を巻いた物に水を浸し故人の唇を拭う事を末期の水をとると言います。

釈迦入滅にゅうめつ(逝去)の折り最後に口にしたのが「水」だった事によるもので生前水が飲めなかったからではありません。

16-11 守り刀(仏教)

仏教では故人の胸の上に守り刀を置きますが、これは死臭に集まってくる魑魅魍魎ちみもうりょうから自分の身を守るようにと置くものです。

武士なら刀、農家なら鎌、魚屋なら包丁、大工ならノミなど刃物を持たせ自分を守れというものです。

神道でも守り刀は置きますが胸の上でなく枕もとに置く事が多いです。

16-12 線香(仏教)

線香の本数を聞かれる方もいれば、2本供えたり、3本供えたりと育った環境で違うのでしょうが基本「1本」どんな宗派でも問題ありません。

天台宗1本または3本
真言宗3本
浄土宗1本を2つに折る
浄土真宗2つに折り横にする
臨済宗1本
曹洞宗1本
日蓮宗1本

3本は仏(故人)法(釈迦)僧(僧侶)、又は過去、現在、未来と言われ、2本は故人と自分、彼岸(あの世)と此岸しがん(この世)でしょう。

ただ見て分るように仏教の中でも様々で何が正しいという事ではありませんので1本ならどんな宗派でも問題ないでしょう。

もっと言えばあなたに本物の信仰心があるなら知ってる事、知らない程度の信仰なら1本で充分です。

16-13 湯かんの儀(仏教)

故人の身体を清め旅支度を整えるのが湯かんの儀、昔はこの世とあの世は全てが逆さまになってると思われてたようです。

故人の身体を拭くぬるま湯も普通はお湯に水を足しますが、水にお湯を足したり、着物は男女区別なく右手が入るように着ますが故人には左前に着せます。

手足を拭き、白装束と呼ばれる経帷子きょうかたびらで身支度を整え三途の渡し賃六文銭を持たせて送り出したのが湯かんです。

ただ日本で一番檀家が多いと言われる浄土真宗(本願寺)は四十九日の旅をするとは言いませんから旅支度は無いでしょう。

病院では死後処理として口、鼻、尻など開口部は脱脂綿で塞ぎ、裸にして清浄綿等で身体は拭いてくれますので湯かんの必要性はありません。

16-14 戒名、法名(仏教)

浄土真宗(本願寺)は釋〇〇の三文字、それ以外は居士大姉、信士信女の居号も含め六文字、上二文字は道号と呼び故人の人となりや季語、真ん中二文字が戒名、下二文字は居号、戒名を見て故人と分るのが本来の戒名のあり方です。

16-15 仮位牌と本位牌(仏教)

白木の位牌は仮位牌、黒い位牌が本位牌と呼ばれます。ワンプ(袋)の被った位牌は野位牌、土葬した場所に戒名や故人名を書いた墓標建立は一週間ほど掛かりますので誰が埋葬されてるか分るように置いた位牌です。

野位牌は雨風から守るワンプを被せ朽ちるまで墓に置かれた位牌です。

最近は火葬場に持って行く位牌になってますが、昔は葬列を組んで土葬に向った際に持ったのが野位牌だった事の名残りでしょう。

16-16 納骨は本来即日(仏教・神道)

日本は元々土葬が普通で土葬するのは葬式当日ですから、納骨はいつかと聞かれたら「即日納骨」が仏教本来の納骨日です。

16-17 四十九日は納骨する日ではない(仏教・神道)

四十九日とは「仏の仲間入りをする日」で納骨する日ではありません。早い人は三十五日、どんなに遅い人でも四十九日には仏の仲間入りをすると言う。

今は泥棒除けもあり見掛けませんが、昔は『忌中』の文字が書かれた半紙をスダレに掛けてありました。三十五日、四十九日は忌明け、神道は五十日祭が忌明けに当たり家の守り神になると言われます。

16-18 仏壇の扉を閉める(仏教・神道)

三十五日が過ぎるまでは仏ではありませんので「まだあんたの来る処じゃないよ」との意味合いから仏壇の扉を閉めておき、三十五日~四十九日の間に家族が集まって線香立て仏壇の扉を開けば仏の誕生です。

16-19 宮川・神棚封じ(仏教・神道)

仏壇と神棚に白い紙を貼り群馬県では『宮川みやかわ』と呼びますが全国的には神棚封かみだなふうじと呼ばれ白い紙は雲を表し目隠しです。

神道で死は不浄なものとされるのは神社で葬式をしない事からも分り、神棚に目隠しをして「神様、ちょっと目を瞑っててください」という事でしょう。

仏教は三十五日、四十九日まで『仏』でなく『霊』で、まだ仏壇には入れないよと目隠しで入れないようしておくわけです。

16-20 永代供養(仏教)

永代の文字を見ればずっとだと思いたくなりますが、仏教の永代とは三十三回忌の事、墓の骨壺は三十三回忌を過ぎた葬式の時に墓の奥所に撒き、上から土を掛けて最後は土に還すという事です。

16-21 十三仏信仰(仏教)

浄土真宗以外の多数は十三仏信仰がある宗派、四十九日の旅という言葉が出たら十三仏信仰のある宗派だと思って良いでしょう。

故人は死後七日毎にこの世で犯した罪や嘘など裁かれますが守ってくれるのが十三仏という事です。

16-22 十三仏とは(仏教)

不動明ふどう王、釈迦如しゃか来、文殊菩もんじゅ薩、普賢菩ふげん薩、地蔵菩じぞう薩、弥勒菩みろく薩、薬師如やくし来、観音菩かんのん薩、勢至菩せいし薩、阿弥陀あみだ如来、阿閦如あしゅく来、大日如だいにち来、虚空蔵こくぞう菩、

初七日から始まり、二七日、三七日、・・・七七日(四十九日)、百か日、一年忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌で十三仏です。

16-23 四十九日の旅

仏教は六道(六つの世界)があると考え、下から地獄界じごく餓鬼界がき畜生界ちくしょう修羅しゅら界、人間界にんげん天上てんじょう界があり、あっちに行ったり、こっちに来たりするのが四十九日の旅と言われます。

我々は最終的に人間界に生れてきたとされ、生前「徳」を積めとは天上界(神)として輪廻転生りんねてんしょうしたいという事で徳を積まず畜生界なら来世は犬や猫で生まれるという事でしょう。

16-24 輪廻転生と復活の違い(仏教・キリスト教)

仏教では『輪廻転生』、キリスト教では『復活』なる言葉がありますが、この両者は似て否なるもので全く違います。

輪廻転生とは先に述べたように来世は「犬」かもしれないし「神」かもしれないのですから、人間では無い可能性もあります。

一方キリスト教の復活とは今の自分のまま蘇るという事、だからキリスト教は本来火葬はせずエンバーミングを施しミイラ状で棺に納めて埋葬するのです。

エンバーミングとは
本来血液を抜き腐敗防止策を施し火葬せず埋葬する為の死体処置、キリスト教の復活信仰から来るもの、日本のように死後は数日で火葬する火葬国家では不要なものです。同様の火葬国家としてイギリスがありエンバーミングは普及してないはずです。

16-25 遺影

家族葬に遺影は要りません。理由は会葬者が限定され、誰の葬式か分ってる為、改めて費用を掛けて遺影を飾る必要はありません。

また遺影を選ぶ際の基準は『見た人が笑顔になれる写真』これだけ、気取った写真は要らず最悪なのは免許証の写真です。

一人で撮った写真があるなら100均の写真立で充分、できれば2Lサイズまでの大きさにして故人が好んで過ごした居間などに飾ってあげましょう。

配偶者なら時々テーブルに出してお茶を入れたり話しかけても良く、だからこそ写真を見たあなたが笑顔になれるものがベターです。

16-26 棺ひつぎ

2022年現在主流は6尺山型フタ付白布棺(写真右)が主流、昔は石で釘を打った平棺(写真左)や平らなフタの布棺などは若干火葬場で違和感があるので事前確認しましょう。

当社価格19,000円+税の6尺山型フタ付白布棺が、5万円、10万円、15万円まで販売価格を確認してますが火葬する物に豪華は意味ありません。自己満足したい方と見栄を張りたい方は30万円の棺もあるのでいくらでも豪華になります。

石で釘を打った昭和時代の主流『平棺ひらかん
平成・令和で主流の『山型フタ付布棺』

16-27 身長180cmでも6尺棺で入る

当方は身長180cmを超える故人も6尺に納めます。棺内寸180cmですから膝を少し曲げる必要はありますが布団を掛けるので見た目違和感はありません。

身長180cmの場合、足先が伸びてれば6,5尺となり体格が良ければ当方でも3倍の価格になります。それでも6万円に満たないので安いけどそこで費用を掛ける必要はないと判断するのが葬儀支援センターです。

末期の水をとり、線香を供える際、棺のフタは開いてますが棺に納まった故人を見た家族も違和感を感じることは無いでしょう。

16-28 卒塔婆(仏教)

塔婆とうばとも、卒塔婆そっとうばとも言いますが、木の板に漢字や梵字ぼんじの書いてあるもの、語源はサンスクリット語のストゥーパを日本語にした当て字、ストゥーパとは土で作った墓、分かり易く言うとお椀を逆さにしたような形の墳墓ふんぼです。

浄土真宗に塔婆はなく九州地方でも余り見掛けないでしょう。どこが供養なのか良く分かりませんが個人的な感覚で言えば塔婆より墓参りの回数を増やしたほうが良いんじねぇ!?って思うけどね。

16-29 追善供養(仏教)

葬式後に故人の供養として行う法要の事、浄土真宗では故人への追善供養はしませんけど本尊に対する年忌法要などは行います。と良く分からん事もあります。

個人的な感覚で言えば「供養」とは故人を忘れない事、追善供養は否定しませんが家族の都合で行えば良いことで宗教者の読経は要りません。

家族が集まり故人を偲んだり、墓があれば墓参し、無ければ自宅で線香を供えれば良いでしょう。線香は宗教儀式という意味でなく日本人には馴染の深いもので供養の象徴のようなものですから気分的にもありでしょう。

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